ひとことで言うと
チャットを入口に、データ分析(旧QuickSight)・ワークフロー自動化・調査・Webアプリ構築を1つにまとめた AI ワークスペースです。Amazon Q Business の後継として AWS が正式に案内しており、Q Business は新規受付を終了しています。
要するに、Q BusinessにQuickSightを合体させて拡張した後継機です。Q Businessが「社内文書に答える完成品アシスタント」だったのに対し、Quickは同じチャットの中で「ダッシュボードを作る」「ワークフローを自動実行する」「レポートを書く」まで手を伸ばします。
何に使うか
| コンポーネント | 何をするか |
|---|---|
| Quick Sight | 構造化データの可視化・BIダッシュボード(旧 Amazon QuickSight) |
| Quick Flows | 業務データを使った定型タスクの自動化 |
| Quick Automate | エージェントが状況判断しながら実行する業務プロセス自動化(人間の承認込み) |
| Quick Index | 社内文書・データソースを取り込み、回答の根拠にする(Q BusinessのRAGに相当) |
| Quick Research | Web+社内データを横断し、引用付きレポートを生成 |
| Apps in Quick | 自然言語の指示からWebアプリを構築 |
試験でどう問われるか
| 問われ方 | 正解に寄る条件 | 引っかけ |
|---|---|---|
| 「社内データに答える完成品アシスタントが欲しい(新規導入)」 | 新規顧客向けの選択肢を選ぶ必要がある → Amazon Quick(Q Business は新規受付終了) | Amazon Q Business を新規に選ぶ案(試験ガイドの In-Scope には両方載っているが、新規導入シナリオでは選べない) |
| 「既存のQ Business資産を活かしつつ移行したい」 | データソースを繋ぎ直したくない → **BYOI(Bring Your Own Index)**で既存インデックスをそのまま接続 | Quick側にデータソースをゼロから再構築する案(BYOIならその手間を回避できる) |
| 「BIダッシュボードと社内文書QAを両方1つのチャットで扱いたい」 | 構造化データ+非構造化文書を横断 → Amazon Quick(Quick SightとQuick Indexが統合済み) | Bedrock Knowledge Bases + QuickSight を別々に組む案(動くが統合体験ではない) |
実務でどう使うか
BYOI には制約があります。 接続できる Q Business インデックスはリージョンあたり最大2つ(引き上げ不可)。一度選択したインデックスは直接は選択解除できません。Q Apps・Actions・Q Business のチャットガードレール(グローバルコントロール・トピックレベルコントロール)はBYOIの対象外で、Q Apps は Quick Flows へ個別に作り直す必要があります。さらにアクセス制御の既定挙動が逆転し、Q Business は ACL に載らない S3 プレフィックスを全員アクセス可として扱うのに対し、Quick は ACL の無い文書をそもそも取り込みません。同じ設定を移すと、見えていたものが消えることがあります。
取り違えやすいもの
| 迷う相手 | 切り分けの一言 |
|---|---|
| Amazon Q Business | Q Business は新規受付終了・既存顧客向けの保守フェーズ。新規導入のシナリオでは Quick が正解に寄る |
| Amazon Quick Sight | Quick Sight は Quick を構成するBI・可視化機能の1つ。Quick 全体は Quick Sight を含む上位の統合ワークスペース |
| Amazon Bedrock Knowledge Bases | Knowledge Bases は自分のアプリに組み込む部品。Quick は利用者が直接使う完成品(Q Businessと同じ立ち位置) |
想起チェック
Q1. 「新規に社内データQAアシスタントを導入したい」というシナリオで Amazon Q Business を選べない理由は?
Amazon Q Business は新規顧客への提供を終了しているためです。AWSは既存顧客向けにバグ修正・セキュリティ更新は続けますが、新規導入では後継の Amazon Quick を選びます。
Q2. Q Business から Quick への移行で、BYOIでは引き継がれないものは?
**Q Apps、Actions、Q Business のチャットガードレール(グローバル/トピックレベルコントロール)**です。これらはBYOIの対象外で、Q Apps は Quick Flows として個別に作り直します。