ひとことで言うと
固定のanycast静的IPを起点に、インターネットではなくAWSのグローバルネットワークを通してユーザーを最寄りの健全なリージョンエンドポイント(ALB・NLB・EC2・EIP)へ導くサービスです。
要するに、専用の高速道路です。一般道(公共インターネット)を通ると渋滞や迂回が起きますが、Global AcceleratorはAWS自前の道路網に乗せてしまうので、経路が安定してレイテンシーも読みやすくなります。
何に使うか
| 用途 | 使い方 |
|---|---|
| レイテンシー改善 | グローバルにユーザーがいるGenAIアプリのフロントエンド(ALB配下のAPI Gateway等)への経路をAWSバックボーンに乗せる |
| 即時フェイルオーバー | エンドポイントの健全性を常時監視し、不健全になった瞬間にトラフィックを健全なリージョンへ移す(DNSキャッシュの影響を受けないぶんRoute 53より反応が速い) |
試験でどう問われるか
主役では出ません。 D4.2(性能最適化)の「グローバルユーザー向けにGenAIアプリのレイテンシーを下げたい」というシナリオで出ます。
| 問われ方 | 正解に寄る条件 | 引っかけ |
|---|---|---|
| グローバルユーザーのレイテンシー改善 | 静的IP・AWSバックボーン経由・秒単位のフェイルオーバーが要る → Global Accelerator | CloudFront(コンテンツキャッシュが主目的で、動的API呼び出しの経路最適化ではない) |
取り違えやすいもの
| 迷う相手 | 切り分けの一言 |
|---|---|
| CloudFront | CloudFrontはコンテンツのキャッシュ(エッジ配信)が主目的。Global Acceleratorはキャッシュせず、動的なAPI呼び出しの経路そのものを最適化する |
| Route 53レイテンシールーティング | Route 53はDNS応答を変えるだけなので、クライアント側のDNSキャッシュが切れるまで古い経路が残りうる。Global Acceleratorは同じIPのまま裏側の経路を変えるので切り替えが速い |
想起チェック
Q1. Route 53のレイテンシールーティングとGlobal Acceleratorの違いを一言で言うと?
Route 53はDNS応答の段階で振り分け先を変える。Global Acceleratorは固定IPのまま裏側の経路(AWSバックボーン)を変える。 後者のほうがフェイルオーバーの反映が速い。