全体像
SEO(検索エンジン最適化)は、検索エンジンにページを見つけてもらい、内容を理解してもらい、検索した人がクリックするか判断できる状態を整える作業です。順位を買う方法でも、特定の操作だけで1位を保証する方法でもありません。
SEOは、図書館に本を置く作業に似ています。本を棚に運ぶのがクロール、目録に登録するのがインデックス、質問に合う本を棚から出すのが検索結果への表示です。表紙だけ整えても、本文が質問に答えていなければ選ばれません。
Google検索の流れは、主に「クロール」「インデックス登録」「検索結果への表示」の3段階です。段階ごとに確認場所が違うため、順位だけを見てページ全体を直そうとすると、原因を取り違えます。
| 段階 | 起きていること | まず見る場所 |
|---|---|---|
| クロール | 検索エンジンがURLを発見し、ページを取得する | URL検査、robots.txt、サーバーログ |
| インデックス登録 | ページの内容を解析し、検索用のデータとして保存する | Search Console のページのインデックス登録 |
| 表示 | 検索語に関連するページとして結果に出す | 検索パフォーマンス、実際の検索結果 |
手順
次の順番で1ページずつ確認します。サイト全体を一度に書き換えると、どの変更が結果に影響したか分からなくなります。
| 手順 | 開く場所 | 確認すること | 次の操作 |
|---|---|---|---|
| 1 | Search Console → URL検査 | 対象URLがGoogleに認識されているか | 登録されていなければ、表示された理由を控える |
| 2 | Search Console → ページのインデックス登録 | 未登録URLの理由 | robots.txt、noindex、リダイレクトなど該当箇所を直す |
| 3 | 対象ページのHTML | 検索エンジンが読む本文・タイトル・見出し | 画像だけで説明している箇所を本文にも書く |
| 4 | Search Console → 検索パフォーマンス → ページ | クリック、表示回数、CTR、掲載順位 | 期間を比較し、変化したページを絞る |
| 5 | 検索パフォーマンス → クエリ | 実際に表示された検索語 | ページの答えと検索語がずれていれば構成を直す |
タイトルや説明文は、検索した人がページを開く前に内容を判断する材料です。本文の内容と違う言葉を詰め込まず、ページが答える問いを前半に置きます。書き換え後は同じページとクエリの行に戻って、クリック・表示回数・CTR・掲載順位をまとめて確認します。
変更の効果はすぐに判定できるとは限りません。Googleの公式ガイドでも、変更が反映されるまで数時間から数か月かかる場合があり、評価には数週間待つことが案内されています。変更日と変更内容をメモしてから比較してください。
つまずきどころ
SEOで起きる問題は、ページの質だけが原因とは限りません。検索に出ないときは、次の表で「見つかっていない」「登録されていない」「選ばれていない」を分けます。
| 症状 | 切り分け | 画面で見る箇所 |
|---|---|---|
| URLを検索しても出ない | インデックス登録前の可能性 | URL検査のインデックス登録状況 |
| URL検査で登録済みだが、狙った語で出ない | 検索語との関連性や競合との差を確認 | 検索パフォーマンスのクエリとページ |
| 表示回数はあるがクリックが少ない | 検索結果での見え方を確認 | クエリで絞り、実際の検索結果のタイトルと説明文 |
| 急に流入が減った | 期間、ページ、クエリを分けて変化点を確認 | 検索パフォーマンスの比較、ページタブ、クエリタブ |
| 直したのに数字が動かない | 反映待ちか、変更が検索意図に届いていない | 変更日と比較期間、対象クエリ |
「インデックス登録済み」は、狙った検索語で上位に出るという意味ではありません。逆に、検索結果に出ないからといって、すぐ本文を書き直す必要もありません。URL検査で取得・登録の状態を先に確定し、その後に検索パフォーマンスで表示とクリックを見ます。
文字数だけを目標にしないでください。Googleは、検索順位のために決められた文字数があるとは案内していません。検索した人が必要な答えを得られるか、見出しから内容をたどれるかを対象ページで確認します。
最初にやる1つ
改善案を考える前に、いちばん流入を増やしたいページを1つ選びます。
| 順番 | 操作 | 記録するもの |
|---|---|---|
| 1 | Search Consoleで対象プロパティを選ぶ | プロパティ名 |
| 2 | 「検索パフォーマンス」を開き、「ページ」タブを選ぶ | 対象URLのクリック・表示回数・CTR・掲載順位 |
| 3 | 対象URLの行をクリックし、「クエリ」タブを開く | 表示回数の多い検索語を3件まで |
| 4 | その検索語で検索し、上位結果と対象ページのタイトル・説明文を見比べる | 足りない答え、重複する答え、タイトルとのずれ |
最初の修正対象は、表示回数があり、ページの内容と関係するのにクリックが少ないクエリです。タイトルと説明文をその答えに合わせて1ページだけ変更し、変更日をメモします。その後、Search Consoleの同じページ・同じクエリに戻って比較できる状態にしておきます。
SEOの最初の一手は、地図を描き直すことではなく、迷っている1人の案内板を見ることです。どの検索語で現れ、何が足りずに選ばれなかったのかを確認できれば、次の修正箇所が決まります。
最後に、Search Consoleの検索パフォーマンスで対象ページを開き、クエリを表示回数の多い順に並べてください。そこに出た検索語とページの見出しを1件ずつ照合するところから始めます。