30秒で理解
Core Web Vitalsは、ページの体験を「表示されるまで」「操作に反応するまで」「画面が動かないか」の3方向から測る指標です。現在の構成は、LCP・INP・CLSです。
これはサーバーの速さだけを測る数字ではありません。実際の利用者の端末や通信環境で、ページがどう体験されたかを確認するための共通のものさしです。
店にたとえると、開店して商品が見えるまで、店員に声をかけて返事が来るまで、棚がぐらつかないかを測ります。入口の応答だけ速くても、商品が見えなかったり、触った瞬間に棚が動いたりすれば、体験は良いとは言えません。
どういう仕組みか
3つの指標は、同じ「速さ」ではなく、別々の体験を見ています。Googleの目安では、良好と判定される境界はLCPが2.5秒以下、INPが200ミリ秒以下、CLSが0.1以下です。
| 指標 | 何を測るか | 良好の境界 |
|---|---|---|
| LCP | 画面内の最大の要素が表示されるまで | 2.5秒以下 |
| INP | 操作してから画面が反応するまで | 200ミリ秒以下 |
| CLS | 予期しないレイアウトのずれ | 0.1以下 |
判定は、1回のテスト結果だけで決めません。実際のページ表示を集計し、通常は75パーセンタイルの値で見ます。端末による差があるため、モバイルとデスクトップは分けて確認します。
どこで見えるか
目的によって開く画面を分けます。Search Consoleはサイト全体の傾向と、同じ問題を持つURLグループの発見に向いています。1つのURLをその場で測るときは、PageSpeed Insightsを使います。
| 知りたいこと | 開く場所 | 読み方 |
|---|---|---|
| 実際の利用者の傾向 | Search Console → Core Web Vitals | モバイル/デスクトップを選び、Poor・Need improvement・Goodの件数を見る |
| 問題のまとまり | Search Console → Core Web Vitals → 詳細 | ステータスと指標の組み合わせを選び、例のURLを開く |
| 特定URLの現在の状態 | PageSpeed Insights | URLを入力し、フィールドデータとラボデータを分けて確認する |
| 公開前の回帰 | Lighthouseなどのラボ測定 | 同じ条件で変更前後を比較する |
Search Consoleのレポートは、実ユーザーデータをURLグループ単位で集計します。データが足りないURLや、まだインデックスされていないURLは、レポートに出ないことがあります。
よくある誤解
「PageSpeed Insightsで100点なら、すべての利用者に速い」とは限りません。ラボ測定は再現条件でのテスト、フィールドデータは実際の利用者の記録です。端末、通信、操作内容が違えば結果も変わります。
また、1つの指標だけ良ければページ全体がGoodになるわけでもありません。Search Consoleでは、URLグループ内の指標のうち悪い状態が、そのグループのステータスになります。
「データがない」は「問題がない」ではありません。Search Consoleでデータなしと表示されたら、プロパティが新しいか、選んだ端末のCrUXデータが十分かを確認します。特定URLの確認が必要なら、そのURLをPageSpeed Insightsで測定します。
これを踏まえて何をするか
問題を見つけたら、次の順で画面を開きます。最初から全ページのソースを調べる必要はありません。
| 順番 | 開く場所 | 操作 | 次の判定 |
|---|---|---|---|
| 1 | Search Console → Core Web Vitals | モバイルとデスクトップを別々に開き、Poorの行を選ぶ | どの端末で問題が出ているか分かる |
| 2 | 詳細画面の問題行 | LCP・INP・CLSのどれが該当するか確認し、例のURLを1つ開く | 同じURLグループの問題だと分かる |
| 3 | PageSpeed Insights | 例のURLを入力し、フィールドデータの該当指標を確認する | 実ユーザー側の問題か、データ不足かを切り分けられる |
| 4 | PageSpeed Insightsの診断 | LCPなら最大要素、INPなら長い処理、CLSならサイズ未指定の画像などの診断を開く | 変更対象のファイルや処理を絞れる |
| 5 | 修正後の同じ画面 | 同じURLを再測定し、公開後はSearch Consoleの該当行を確認する | ラボ結果と実ユーザー結果を混同せず追跡できる |
今日1つだけ確認するなら、Search Consoleの「Core Web Vitals」を開いて、モバイルのPoorの行を選びます。該当行がなければ、Need improvementの行を選び、例のURLをPageSpeed Insightsに入力してください。