30秒で理解
Page RPMは、ページビュー1,000回あたりの推定収益です。 広告が何回表示されたかではなく、ページが何回見られたかを分母にします。
ページビューが多いページと、1回見られたときの収益が高いページは同じとは限りません。Page RPMを使うと、アクセス規模の違うページや期間を同じ物差しで比べられます。
1,000人が店に入ったと仮定して、どれだけ売上が残るかを見る数字です。実際の来店者がちょうど1,000人になる必要はなく、少ない訪問数から1,000回分に換算して比べます。
計算式と計算例
Page RPMは、Google AdSense の定義では推定収益額をページビュー数で割り、1,000を掛けて求めます。実際に1,000ページビュー集まるまで待つ必要はありません。
| 期間 | 推定収益額 | ページビュー | Page RPM |
|---|---|---|---|
| 期間A | 600円 | 10,000 | 60円 |
| 期間B | 800円 | 20,000 | 40円 |
期間Aは収益の総額では期間Bを下回りますが、ページビュー1,000回あたりでは20円高い計算です。式に当てはめると、期間Aは 600 ÷ 10,000 × 1,000 = 60円 です。
この数字が表すもの
Page RPMは、ページビューを収益に変える効率を表します。広告単価だけでなく、広告が表示される機会、訪問者の地域や端末、ページ内での広告の見え方などが混ざった結果です。
| Page RPM | ページビュー | 読み取れること |
|---|---|---|
| 高い | 少ない | 少数の訪問でも収益効率が高い。総収益の規模は別に確認する |
| 低い | 多い | 大きな流入が収益に結び付いていない可能性がある |
| 高い | 多い | 効率と規模の両方がある。流入元やページ群を分解して再現条件を見る |
| 低い | 少ない | 数値の変動が大きく、まずデータ量と計測状態を確認する |
「収益が増えた」と「Page RPMが上がった」は別の出来事です。収益はページビューが増えただけでも上がりますが、Page RPMはページビューあたりの収益が変わったときに動きます。
場面によって意味が変わる
同じ Page RPM でも、集計範囲を変えると分母と収益の組み合わせが変わります。サイト全体、ページ群、特定のページを混ぜて比較しないでください。
| 比較する単位 | 使い道 | 先にそろえる条件 |
|---|---|---|
| 同じページの前後 | 改修や広告配置変更の前後を見る | 期間、集計対象、通貨 |
| ページ群どうし | テーマや流入意図ごとの収益性を見る | ページの分類方法、期間 |
| 期間どうし | 季節性や施策後の変化を見る | 曜日構成、期間の長さ、流入構成 |
広告の表示回数を分母にする Ad RPM や、広告リクエストを分母にする別のRPMとは式が違います。Page RPMの値を、そのまま広告1回あたりの単価として読まないでください。
低いときに、次にやること
まずPage RPMだけを上げようとせず、収益とページビューのどちらが動いたかを分けます。AdSenseで次の順に確認します。
| # | 開く場所 | 確認すること | 次の操作 |
|---|---|---|---|
| 1 | Reports → Performance overview | Page RPM、Estimated earnings、Page viewsを同じ期間で表示する | 3つの数値をメモする |
| 2 | レポート上部の Edit | Page RPMが表示されているか確認する | 無ければ指標一覧でPage RPMを選び、Applyを押す |
| 3 | レポートの期間選択 | 前期間や前年同期間と比べる | 比較期間をそろえて、Page viewsだけ増えていないか見る |
| 4 | レポートの Breakdowns | ページやサイトなど、使える分類で分ける | 低下したページ群を1つに絞る |
| 5 | 絞ったページの実装画面 | 広告が表示される位置、表示速度、主要端末を確認する | 変更した日と対象ページを記録してから1点だけ直す |
広告配置を変えた後は、同じページ群・同じ比較期間のレポートに戻ります。Page RPMとEstimated earningsが動いたかを確認し、どちらも動かなければ変更箇所ではなくデータ範囲の設定を見直します。
高いときに、次にやること
高いPage RPMは、ページビューが少なくても収益効率が高い状態を含みます。数字だけを理由に全ページへ広告配置をコピーすると、ページの目的や読みやすさを損なうことがあります。
高い値を見つけたら、先に条件を固定します。対象ページ、期間、端末、流入元、広告配置の変更日を記録し、その条件で再現するかを同じレポートで確認します。
具体的には、AdSenseのReportsで高いページ群を表示し、Page viewsとEstimated earningsを併記します。次にサイト側のアクセス解析で、そのページ群の流入元と主要端末を同じ期間に絞ります。流入元だけが違う場合は、ページの改善ではなく訪問者の構成変化として扱います。
注意点
Page RPMは推定収益を使う指標です。GoogleはAdSenseのレポートを現在の活動の近い推定値として扱っており、最終的な支払額とは一致しないことがあります。無効なクリックやインプレッションなどで後から調整される場合もあります。
| 落とし穴 | 判定を誤らないための見方 |
|---|---|
| Page RPMを実際の入金額だと思う | Estimated earningsによる推定値として記録し、Transactionsの確定額と分ける |
| Page RPMとAd RPMを同じ式だと思う | Page RPMはページビュー、Ad RPMは広告インプレッションを分母にする |
| 数ページの短期データで結論を出す | 比較期間とページ群を固定し、日別の突発値をそのまま採用しない |
| 高いページの配置を全ページへコピーする | 対象ページ、端末、流入元、変更日を確認してから1ページ群だけで検証する |
最後にAdSenseの Reports → Performance overview を開き、期間を選び、Edit から Page RPM・Page views・Estimated earnings の3列を表示してください。そこまで揃えば、次に見るべきページ群を決められます。