指標

Bounce Rate直帰率

GA4で、エンゲージしなかったセッションの割合を示す指標です。ページや流入元ごとに、訪問が次の閲覧やキーイベントにつながらなかった場所を見つけるために使います。

計算式 エンゲージしなかったセッション数 ÷ セッション数 × 100

30秒で理解

Bounce Rate(直帰率)は、GA4でエンゲージしなかったセッションが全セッションの何%だったかを示す数字です。

GA4の「エンゲージしたセッション」は、10秒以上続いた、キーイベントが1件以上あった、ページビューまたはスクリーンビューが2件以上あった、のいずれかを満たすセッションです。直帰率は、その反対にあたるセッションの割合です。

店に入った人のうち、10秒以上見て回る、別の売り場へ進む、または重要な手続きを始めなかった人の割合と考えると近いです。店を出た理由までは、この数字だけでは分かりません。

計算式と計算例

直帰率は、エンゲージしなかったセッション数を全セッション数で割って求めます。ユーザー数ではなく、期間中に始まったセッション数が分母です。

項目値
セッション数1,000
エンゲージしなかったセッション数580
直帰率580 ÷ 1,000 × 100 = 58%

同じセッションが1回でもエンゲージの条件を満たせば、直帰には入りません。1人が2回訪問した場合は、ユーザー1人ではなくセッション2件として集計されます。

この数字が表すもの

直帰率が表すのは、訪問がGA4の定義するエンゲージメントに至らなかった割合です。記事を読まなかった割合、ページを嫌われた割合、購入しなかった割合を直接表すものではありません。

見えている状態数字から分かることまだ分からないこと
直帰率が高いエンゲージ条件に入らなかったセッションが多い期待外れ、読み込み不良、短時間で用件が済んだ、のどれか
直帰率が低い何らかのエンゲージ条件に入ったセッションが多い購入や問い合わせまで進んだか
急に高くなったエンゲージしないセッションの比率が増えたタグ変更と流入の変化のどちらが原因か

判断を始めるときは、直帰率だけでページの良し悪しを決めず、キーイベント数や売上など目的の指標を同じ期間で並べます。

場面によって意味が変わる

GA4の計算ルールは同じでも、サイトの目的とページの役割によって、直帰率の読み方は変わります。

場面直帰率が高いときの読み方次に分ける軸
記事・ブログ用件に答える前に離れた可能性と、1ページで用件を終えた可能性が混ざる流入元・ランディングページ・平均エンゲージメント時間
EC商品閲覧や購入につながらない訪問が多い可能性がある商品ページ・デバイス・購入キーイベント
問い合わせサイトフォームや電話などのキーイベントに至らない訪問が多い可能性がある流入元・ページ・キーイベント数
アプリ次の画面やキーイベントに進まないセッションが多い可能性があるスクリーン・イベント・端末

1ページで答えが完了する記事では、直帰率が高くても失敗とは限りません。逆に、購入や問い合わせが目的のページで直帰率が低くても、キーイベントが増えていなければ別の問題が残ります。

高いとき・低いときに、次にやること

まずGA4の 「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」 を開きます。直帰率の列が見えない場合は、詳細レポートをカスタマイズして指標に追加します。Google アナリティクスでは、編集者または管理者が詳細レポートの指標を追加できます。

状態開く場所次にする操作
高い流入元を探す「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」直帰率を降順に並べ、セッション数が極端に少ない行を除いて参照元/メディアを特定する
高いページを探す「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」直帰率とセッションを表示し、該当ページの行を開く
原因の組み合わせを探す「探索」ランディングページを行、セッションの参照元/メディアを列に置き、直帰率とキーイベント数を並べる
計測の変化を疑う該当レポートと変更履歴数字が変わった日を境に、タグ、キーイベント、ページ構成、流入施策の変更を照合する

高い行を見つけたら、最初にその流入元の広告文や検索語と、着地ページの冒頭を見比べます。内容が一致しているのに急変した場合は、本文の修正より先にタグとキーイベントの設定を確認します。低い場合も、率だけで終わらせず、同じ行のキーイベント数と売上を開きます。

最後に押す場所を1つに絞るなら、**「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」**です。直帰率が高いページを1行選び、次に「集客」→「トラフィック獲得」で同じ期間の参照元/メディアを確認します。

注意点

直帰率を「読者がすぐ帰った割合」と同一視しないでください。GA4では、10秒以上の滞在、キーイベント、2ページ以上の閲覧のいずれかを満たさないセッションが直帰に入ります。1ページで用件を終えた訪問や、計測設定の不備が含まれる可能性もあります。

また、first_visit、first_open、session_start はキーイベントとして設定していても、エンゲージしたセッションの判定には使われません。直帰率が急に変わったときは、ページの全体タグ、イベント送信、キーイベント設定を確認します。

避けたい読み方置き換える確認
サイト全体の直帰率だけで判断する流入元・ランディングページ・デバイスに分ける
高ければ必ずページが悪いと決める1ページで用件が完了するページか、キーイベントが増えたかを見る
低ければ成果が出たと判断するキーイベント数や売上を同じ表で開く
急変日に本文を書き換える変更履歴とタグ、イベント設定を先に照合する

一次情報

サービスの仕様に依存する内容です。半年ごとに見直しています。