概念

Engaged Sessionエンゲージのあったセッション

GA4で、一定時間の閲覧、キーイベント、複数ページの閲覧のいずれかを満たしたセッションです。訪問数だけでは分からない「次の行動につながった訪問」を流入元やページごとに切り分けるために使います。

Engaged Sessionとは

30秒で理解

Engaged Session(エンゲージしたセッション)は、GA4が「訪問中に一定の行動があった」と判定したセッションです。

GA4のレポート画面では「エンゲージのあったセッション数」という指標名で出てきます。「エンゲージのあったセッション数とは何か」を一言でいえば、この判定を満たした訪問が何回あったかです。

次のどれか1つを満たすと、エンゲージしたセッションに入ります。

判定条件そのセッションで起きたこと
滞在時間10秒以上続いた
キーイベント1件以上発生した
閲覧数ページビューまたはスクリーンビューが2回以上あった

これはユーザー数でも、ページを最後まで読んだ人数でもありません。1人が2回訪問すれば、判定の対象になるセッションも2件です。セッションの意味はSession(セッション)で確認できます。

「店に入った人」のうち、少し立ち止まった人、別の商品棚へ進んだ人、重要な手続きをした人を数えるイメージです。来店者の人数ではなく、1回の来店でどんな行動が起きたかを見ます。

どういう仕組みか

GA4は、セッションごとにイベントや閲覧の記録を集計し、3つの条件のいずれかに当てはまるかを判定します。条件は足し算ではなく、どれか1つを満たせば該当します。

記録された状態Engaged Sessionになるか読み方
10秒以上の閲覧だけがあるなる長くページや画面が表示されていたセッション
10秒未満でもキーイベントがあるなる短時間でも登録した重要な行動が起きたセッション
10秒未満でも2回以上のページ/スクリーンビューがあるなる複数のページや画面へ進んだセッション
10秒未満・キーイベントなし・閲覧1回ならないGA4の条件上、エンゲージしていないセッション

キーイベントを何に設定しているかによって、同じサイトでも判定されるセッションの範囲は変わります。例えば問い合わせ送信をキーイベントにしている場合、その送信が起きたセッションは滞在時間や閲覧数が少なくても該当します。

どこで見えるか

GA4で確認するときは、対象プロパティを開いて 「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」 の順に進みます。表に「エンゲージしたセッション」が見えない場合は、レポートをカスタマイズして指標を追加します。

確認したいこと開く場所最初に見る項目
流入元ごとの該当数レポート → 集客 → トラフィック獲得セッション、エンゲージしたセッション、セッションのキーイベント率
ページごとの該当数レポート → エンゲージメント → ランディングページランディングページ、セッション、エンゲージしたセッション
エンゲージメント率との関係トラフィック獲得またはページ/画面のレポートエンゲージしたセッションとエンゲージメント率
条件になった行動レポート → エンゲージメント → イベントキーイベントに設定したイベント名

「エンゲージしたセッション」の数だけで判断せず、同じ行のセッション数も見ます。訪問が100件で該当が60件なのか、訪問が5件で該当が5件なのかでは、施策を広げる判断が変わります。割合を確認する指標がEngagement Rate(エンゲージメント率)です。

よくある誤解

Engaged Sessionは「満足した訪問」や「コンバージョンした訪問」と同じ意味ではありません。10秒以上表示されただけでも該当するため、成果の判定にはキーイベントや売上などを別に確認します。

誤解実際の読み方
エンゲージしたセッション = ユーザー数セッション単位の数です。同じユーザーの複数訪問は複数件になります
エンゲージしたセッション = 読了数10秒以上の表示や2回以上の閲覧でも該当するため、読了を直接測ってはいません
キーイベントが起きたセッションだけを指す滞在時間または閲覧数の条件でも該当します
数が多ければ施策は成功流入元、ランディングページ、キーイベント数を同じ期間で確認します

また、Bounce Rate(直帰率)はエンゲージしていないセッションの割合です。2つを並べると、訪問が一定の行動に至った割合と、至らなかった割合を同じ定義で確認できます。

これを踏まえて何をするか

最初に見る場所は、GA4の 「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」 です。対象期間を指定し、次の順で1つの低い行を特定します。

手順画面で行う操作判定
1「エンゲージしたセッション」を表示し、セッション数と並べる全体の訪問量と該当数を分けて把握する
2「セッションの参照元 / メディア」またはチャネルで行を分ける特定の流入だけが低いか確認する
3低い流入元の行からランディングページを確認する広告・検索結果の訴求と着地ページがずれていないか見る
4同じランディングページを直前の同じ期間と比較する施策変更、ページ変更、計測変更のどれに近いか絞る
5キーイベント数を同じ行で確認するエンゲージしただけでなく、目的の行動につながったか判断する

例えば特定の流入元だけ該当率が低ければ、その流入元の広告文や検索結果の訴求とランディングページの冒頭を照合します。全流入元で同時に変わった場合は、本文の修正より先にタグ、キーイベント、ページ構成の変更日を確認します。

判定がつかないときは、トラフィック獲得レポートで最もセッション数が多い流入元を1つ選び、その行のランディングページとキーイベント数を開くところまで進めます。比較対象を1行に絞れば、サイト全体の平均だけを見て止まらずに済みます。

一次情報

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