指標

Open Rate開封率

配信に成功したメールのうち、開封として計測された割合です。件名や配信対象の反応を見る入口になりますが、クリックやコンバージョンと並べて判断します。

計算式 開封数 ÷ 配信成功数 × 100

30秒で理解

開封率は、配信に成功したメールのうち、開封として記録されたメールの割合です。 件名、送信者名、配信対象との関係を確認する入口になります。

ただし「本文を最後まで読んだ割合」ではありません。多くの配信サービスでは、HTMLメールに小さな画像を置き、その画像の読み込みなどを開封として記録します。画像が読み込まれない環境では、実際に読まれていても開封にならないことがあります。

店頭の看板を見た人を、店内に入った人として数えるような数字です。入店後に商品を見たか、購入したかまでは開封率だけでは分かりません。

計算式と計算例

基本式は次のとおりです。

開封率(%) = 開封数 ÷ 配信成功数 × 100

たとえば、配信成功数が1,000件で、開封として記録された数が240件なら、開封率は24%です。分母には送信数ではなく、配信に失敗したメールを除いた配信成功数を入れます。サービスによって「ユニーク開封」を使うか、「総開封」を使うかは異なるため、画面の定義を確認してください。

集計項目数値計算への扱い
送信数1,050分母にはそのまま使わない
配信成功数1,000分母
開封として記録された数240分子
開封率24%240 ÷ 1,000 × 100

この数字が表すもの

開封率が動いたとき、まず見るのは「受信者が件名と送信者を見て、メールを開く入口まで進んだか」です。件名だけの評価ではなく、対象者の分け方、送信頻度、配信状態も結果に影響します。

高い開封率でも、リンクのクリックや申込みにつながっているとは限りません。反対に、開封率が低く見えても、クリックや購入が発生しているなら、開封計測の欠損や自動アクセスの影響を含めて確認する余地があります。

開封率クリック・成果先に読む状況
低い低い件名、送信者名、対象者、配信状態を確認する
高い低い本文の内容、リンク、行動までの導線を確認する
高い高いどの対象者・件名・内容の組み合わせかを保存する
急に変化変化なし/不明集計定義、計測設定、自動アクセスの扱いを確認する

場面によって意味が変わる

同じ開封率でも、分母・分子の定義と計測方法が配信サービスごとに異なります。HTMLメールだけを対象にするサービスもあり、画像を自動取得する受信環境では人が開いていなくても開封として記録されることがあります。

開封率を「読了率」や「興味を持った人の割合」と読み替えないでください。画像を表示しない受信環境では過少に、自動で画像を取得する仕組みでは過大に見える可能性があります。受信者の行動に近い判断には、クリック、配信停止、コンバージョンなどを併用します。

メールのプライバシー保護機能やセキュリティ検査などが、開封・クリックの数値を押し上げる場合もあります。特に過去の配信と比較するときは、同じ配信サービスの同じ集計条件で比較してください。

低いときに、次にやること

開封率だけを上げるために件名を煽ると、本文との不一致や配信停止につながります。次の順で、画面と数値を確認します。

#開く画面そこで確認すること次の操作
1配信レポート配信成功数、ユニーク開封数、総開封数の定義レポートの指標名と分母をメモする
2配信エラー・配信停止の一覧失敗、迷惑メール報告、配信停止の増減問題が増えていれば件名変更より配信対象と送信元認証を先に確認する
3宛先セグメントの設定一斉配信になっていないか、対象者の関心や状態が混ざっていないか対象を1つに絞った配信を作る
4件名と送信者名の設定内容が件名から分かるか、送信者名が毎回変わっていないか変更点を1つだけ決めてテスト配信を作る
5配信後のクリック・成果レポート開封後にクリックや成果が発生したか開封率だけで勝敗を決めず、クリックまたは成果で採用案を判定する

配信サービスに自動アクセスを除外する設定がある場合は、配信レポートの分析設定でその状態を確認します。判定がつかないときは、同じ対象者に件名だけを変えた配信を作り、クリック率または成果数を主判定にして比較してください。

注意点

注意点なぜ危険か見る数字
業界平均だけと比べる対象者、配信内容、計測方法が違う自社の同じ条件での推移
送信数を分母にする配信失敗が混ざり、サービスの開封率と一致しない配信成功数
1回の配信で結論を出す対象者数や件名の偶然で振れる複数回の同条件比較
開封率だけで成功と決める開封後の行動が分からないクリック、配信停止、コンバージョン
自動アクセスを人の開封とみなすセキュリティ検査やプライバシー機能で過大になる自動アクセス除外の有無

最後に、配信レポートで「配信成功数」「ユニーク開封数」「クリック数」の3項目を同じ配信単位で開いてください。開封率が低いという判定だけで止めず、クリックが発生した対象者と件名を1件確認すると、次に直す場所が決まります。

一次情報

普遍的な内容なので、定期の見直し対象にしていません。