指標

CVRコンバージョン率

訪問や広告クリックなど、決めた母数のうち成果に至った割合です。分母とコンバージョンの定義を固定すると、どの導線を直すか判断できます。

計算式 コンバージョン数 ÷ 分母となる訪問数・クリック数など × 100

30秒で理解

CVR(Conversion Rate)は、決めた母数のうちコンバージョンに至った割合です。 ECなら購入、サービスサイトなら問い合わせ、資料請求サイトならフォーム送信などを成果として数えます。

CVRの数字だけを見ても、何人中の何人かが分からなければ判断できません。「広告クリックに対する購入」なのか、「ランディングページ訪問に対する問い合わせ」なのかを、数字と一緒に記録します。

CVRは、店に入った人のうち注文した人の割合です。通りを歩いた人を分母にするのか、店内まで入った人を分母にするのかで、同じ店でも数字は変わります。まず、どの時点の人を数えるかを決めます。

計算式と計算例

基本の式は「コンバージョン数 ÷ 分母 × 100」です。分母には、訪問数、セッション数、ユーザー数、広告クリック数など、分析したい工程の母数を置きます。

分析対象コンバージョン分母CVR
ランディングページ問い合わせ20件訪問500件20 ÷ 500 × 100 = 4%
広告キャンペーン購入30件クリック1,000回30 ÷ 1,000 × 100 = 3%

同じ20件の問い合わせでも、訪問500件を分母にしたCVRと、広告クリック300回を分母にしたCVRは別の数字です。レポートの列名に分母を書いておくと、後から別のCVRと混ざりません。

この数字が表すもの

CVRが表すのは、ある接点から次の成果へ進んだ割合です。ページの説得力だけでなく、流入した人の目的、成果の定義、計測設定も含んだ結果になります。

CVRの変化まず疑うこと次に分けて見る軸
流入は同じでCVRが低下ページ、フォーム、決済など途中の問題端末、流入元、ランディングページ
流入増加と同時にCVRが低下新しい流入の意図が従来と違うキャンペーン、検索語、広告クリエイティブ
CVRは上がったが成果数が減少分母の流入自体が減った訪問数、クリック数、表示回数
急に0%になった計測タグ、イベント、成果設定の異常発生数、計測設定、変更履歴

CVRは「高ければ必ず良い」数字ではありません。母数を狭くして購入意欲の強い人だけを集めれば上がる一方、事業全体の成果数が増えるとは限らないためです。

場面によって意味が変わる

サービスによって、分母と分子の組み合わせが変わります。Google広告のコンバージョン率は、同期間の追跡可能な広告インタラクションに対するコンバージョン数として計算されます。広告クリックだけでなく、広告形式によっては動画視聴などがインタラクションに含まれることがあります。

場面分子分母読み方
ECサイト購入件数商品ページ訪問、またはサイト訪問商品・導線の購入への進みやすさ
リード獲得問い合わせ・資料請求件数フォーム到達、またはセッションフォームまで来た人の送信率、またはサイト全体の獲得率
検索広告Google広告で設定したコンバージョン数追跡可能な広告インタラクション広告接触から成果への割合
アプリ購入・登録などの発生数セッション、ユーザー、クリックなどアプリ内の定義した工程の通過率

「ユーザー」を分母にしたCVRと「セッション」を分母にしたCVRでは、同じ人の複数回訪問の扱いが違います。比較するときは、期間だけでなく分母の単位もそろえます。

高い・低いときに、次にやること

高低を判定する前に、同じ期間・同じ分母・同じコンバージョン設定で比較します。そのうえで、最初に数字が落ちた工程を開きます。

状態開く場所次にする操作
CVRが低いアクセス解析のランディングページ別レポートセッション数、コンバージョン数、フォーム到達数を同じページ単位で並べる
フォーム到達後に落ちるフォーム・問い合わせ管理画面入力エラー、必須項目、送信完了イベントを1件ずつ確認する
広告ごとの差が大きい広告管理画面のキャンペーンまたは広告グループ一覧クリック、コンバージョン、費用を並べ、流入先ページを開く
CVRは高いが成果数が少ない流入元別レポート表示回数・クリック数・訪問数を開き、母数不足かを確認する
急変して判定できないコンバージョン設定と変更履歴成果イベント、カウント方法、期間、タグの変更前後を照合する

最初に押す場所は、広告のCVRなら Google広告の「目標」→「概要」です。コンバージョン数の列に含まれる対象と、各コンバージョン アクションの定義を確認してから、キャンペーン別のCVRを見ます。サイト側のCVRなら、アクセス解析のランディングページ別レポートで分母と分子の列を並べます。

注意点

CVRの比較で最初にそろえるのは、数字の高さではなく定義です。購入を1回と数える設定と、同じクリックから複数購入を数える設定では結果が変わります。Google広告では、複数のコンバージョン アクションやカウント方法によって、CVRが100%を超える場合もあります。

落とし穴起きること確認する項目
業界平均と比べる分母・商品・流入が違い、原因が分からない同じ自社ページの前期間、または同条件の施策
クリックと訪問を混ぜる広告CVRとサイトCVRを同じ数字として扱う分母の単位、計測期間
全体CVRだけを見る低い端末やページが平均に隠れる端末、流入元、キャンペーン、ページ
少ない母数で結論を出す1件の増減で率が大きく動く分母、コンバージョン数、比較期間
CVRだけで施策を決める高いが利益の低い成果を増やす売上、粗利、CPA、顧客の継続

最後に開くのは、コンバージョンの定義を管理している画面です。そこに登録された成果イベント、カウント方法、対象キャンペーンを確認し、同じ条件のCVRだけを比較表に残します。

一次情報

普遍的な内容なので、定期の見直し対象にしていません。