30秒で理解
Reach(リーチ)は、広告や投稿が届いた重複を除いた人数です。 同じ人に3回表示されても、リーチは基本的に1人として数えます。
チラシを受け取った「人」の名簿と考えると分かりやすいです。配った枚数が Impression、受け取った人の人数が Reach、1人あたり何枚受け取ったかが Frequency です。
Reachが分かると、「何回表示したか」だけでなく、どれだけの人数へ広がったかを切り分けられます。ただし、サービスによって重複の推定方法や対象範囲が異なるため、管理画面をまたいだ人数の単純合算はしません。
どういう仕組みか
Reachは、同じ人への複数回の表示をまとめて数える指標です。Google 広告のユニークリーチでは、複数の端末・形式・サイト・アプリをまたいで見た人を重複排除するため、統計モデルが使われます。
| 数字 | 数えているもの | 同じ人が3回見た場合 |
|---|---|---|
| Impression | 表示された回数 | 3回 |
| Reach | 届いた重複を除いた人数 | 1人 |
| Frequency | 1人あたりの平均表示回数 | Impression ÷ Reach で確認 |
同じ広告をスマートフォン、パソコン、タブレットで見た場合、端末ごとに表示を数えると Impression は増えます。一方、Google 広告のユニークリーチは、同一ユーザーとして推定できる範囲でまとめます。したがってReachは、実名の名簿をそのまま数えた「実人数」ではありません。
どこで見えるか
広告のReachは、対応している広告レポートで確認します。Google 広告では、キャンペーンのレポートに「ユニークユーザー」や「ユーザーあたりの平均インプレッション頻度」などのリーチ関連指標が表示されます。検索・ショッピング・Performance Maxなど、対応しないキャンペーンもあります。
| 確認したいこと | 開く場所 | 先に見る数字 |
|---|---|---|
| 何人に広告が届いたか | 広告管理画面のキャンペーンレポート | Reach / ユニークユーザー |
| 同じ人へ何度出たか | 同じレポートのリーチ関連列 | Frequency / ユーザーあたりの平均表示頻度 |
| 何回表示されたか | 同じ期間・同じキャンペーン | Impression |
| サイトへ来た人数 | アクセス解析のユーザー指標 | Active users または Total users |
アクセス解析のユーザー数は、広告が表示された人数ではありません。Google アナリティクスの「Total users」は指定期間にイベントを発生させたユニークユーザー、「Active users」はサイトやアプリに関与したユニークユーザーです。Reachと似た「人数」に見えても、計測する場所と条件が違います。
よくある誤解
Reachは「広告を内容まで読んだ人数」ではありません。 広告が示された人の推定値であり、視線を止めたか、クリックしたか、購入したかまではReachだけでは分かりません。
| 誤解 | 実際の読み方 |
|---|---|
| Reach = Impression | Reachは人数、Impressionは表示回数です |
| Reach = サイト訪問者数 | 広告を見ただけの人も含み得ます。訪問者数はアクセス解析で確認します |
| Reachを媒体ごとに足せば総リーチになる | 媒体をまたぐ同一人物の重複を除けないため、そのまま合算できません |
| Reachが多いほど成果がよい | 広く届いていても、クリックやコンバージョンにつながるとは限りません |
また、Reachの数字は推定モデル、プライバシー保護、最小集計条件などの影響を受けます。管理画面に数字が出ないときは、設定ミスと決めつけず、対象キャンペーン・期間・利用可能なレポート条件を確認します。
これを踏まえて何をするか
Reachを見たら、まず「広がったか」と「同じ人に偏っていないか」を分けます。
| 見えている状態 | 判定 | 次に押す場所・操作 |
|---|---|---|
| Reachが増え、Impressionも増えている | 届く人数と表示回数がともに増えた | 対象キャンペーンのレポートを開き、地域・デバイス・広告ごとに分割して、どこで増えたか確認する |
| Impressionだけ増え、Reachがほぼ変わらない | 同じ人への繰り返し表示が増えた可能性 | 同じレポートで「ユーザーあたりの平均インプレッション頻度」を開き、期間比較する |
| ReachはあるがClickが少ない | 届いてはいるが入口で選ばれていない可能性 | 広告レポートで広告別にClickとCTRを表示し、Reachの多い広告から見出し・画像・遷移先を確認する |
| Reachは増えたが成果が増えない | 認知の拡大が成果へつながっているか未確認 | 広告レポートでConversionを同じ期間に追加し、広告・地域・デバイス別にReachと並べる |
| Reachの数字が表示されない | 期間やキャンペーンが対象外の可能性 | Google 広告の「リーチとフリークエンシー」ヘルプを開き、対象キャンペーンと期間の条件を確認する |
最初にやる操作は、広告管理画面で対象キャンペーンを開き、期間を前期間とそろえて「Reach」「Impression」「ユーザーあたりの平均インプレッション頻度」「Click」「Conversion」を同じ表に追加することです。Reachだけを増やす施策を決めず、同じ人への表示頻度と後段の成果まで並べてから、配信対象や広告の変更箇所を選びます。