計算機

LTV 計算機

平均購入額、購入頻度、顧客継続期間を入力して、1人の顧客が取引期間全体にもたらす売上ベースのLTVを算出する計算機です。新規獲得にかけられる費用を考えるときは、粗利やCACと同じ条件で比較します。

計算式 平均購入額 × 年間購入回数 × 顧客継続年数

計算機

3つの入力値を、同じ顧客群・同じ期間の集計から入れます。ここで出すLTVは、まず売上ベースの簡易値です。粗利ベースで判断するときは、結果に粗利率を掛けて別に記録します。

入力欄入れる数字例
平均購入額1回の購入あたりの平均売上5,000円
年間購入回数1人が1年間に購入する平均回数4回
顧客継続年数初回購入から取引が続く平均年数3年
結果取引期間全体の売上ベースLTV60,000円

計算式

Stripeは、顧客生涯価値の簡易式として「平均取引価値 × 取引回数 × 顧客ライフサイクル」を示しています。この計算機では期間を年にそろえ、年間購入回数を使います。

1回の買い物を、顧客との関係が続く回数分だけ足し上げる計算です。1回の売上だけでなく、次の購入まで含めて獲得費用を回収できるかを見るために使います。

式は次のとおりです。

LTV = 平均購入額 × 年間購入回数 × 顧客継続年数

粗利ベースで見る場合は、次の式を別に計算します。

粗利ベースLTV = LTV × 粗利率

計算例

平均購入額5,000円、年間購入回数4回、顧客継続年数3年なら、5,000 × 4 × 3 = 60,000 です。売上ベースのLTVは60,000円になります。

平均購入額年間購入回数継続年数LTV粗利率60%の場合の粗利ベースLTV
5,000円4回3年60,000円36,000円
8,000円2回2年32,000円19,200円
3,000円6回1.5年27,000円16,200円

粗利率を掛けると、売上と利益を取り違えにくくなります。広告費などの獲得費用と比べるときは、売上ベースか粗利ベースかを列名に残してください。

結果の読み方

LTVは顧客1人あたりの長期的な価値を表しますが、単独で「広告費をいくらまで使えるか」を決める数字ではありません。粗利、返金、配送費、サポート費など、比較対象に含める費用をそろえて見ます。

結果の状態まず一緒に見る数字次の操作
LTVが高い粗利ベースLTV商品・顧客群別の粗利表を開き、売上だけで高く見えていないか確認する
LTVが低い平均購入額と購入回数注文レポートを顧客群別に開き、初回購入後の再購入回数を確認する
売上LTVは高いが利益が薄い粗利率・変動費商品別の原価、決済手数料、配送費の列を開いて差し引く
顧客群ごとの差が大きい流入元・初回購入月顧客を初回購入月または流入元で分け、同じ式を再計算する

入力値を決める

入力値は全顧客の平均をそのまま使うより、同じ商品・流入元・初回購入時期の顧客にそろえると判断に使いやすくなります。Stripeも、初回購入時期で顧客を分けるコホート分析や、過去データによるLTV測定を方法として挙げています。

入力値開くデータ確認する単位
平均購入額注文・売上レポート顧客1人ではなく、購入1回あたりの売上
年間購入回数顧客別の注文履歴顧客1人あたりの注文回数 ÷ 集計年数
継続年数顧客別の初回・最終購入日初回購入から最後の購入までの期間。休眠をどう扱うかを記録
粗利率商品・会計の費用集計売上から原価などを引いた割合

管理画面の数値と照合する

GA4の「探索」では「User lifetime」テンプレートを開き、ユーザーの生涯収益を初回流入元などの単位で確認できます。GA4のLTVはユーザー単位の集計値なので、この計算機の顧客単位の注文データと一致しない場合があります。

確認順開く場所操作
1GA4「探索」「テンプレート ギャラリー」から「User lifetime」を選ぶ
2User lifetime の表初回ユーザーのメディア、LTV(合計・平均)を表示する
3注文・顧客レポート同じ流入元または顧客群で、売上と注文回数を集計する
4この計算機平均購入額、年間購入回数、継続年数を入力する
5比較表期間、顧客の識別方法、売上の定義を並べて差を確認する

Google AnalyticsのUser lifetimeは、選択した期間に活動したユーザーについて、その期間より前を含む生涯データを表示します。日付範囲を注文レポートと同じ意味だと扱わず、集計条件をメモしてから比較してください。

注意点

顧客継続年数を長く置くほどLTVは大きくなります。まだ観測できていない将来分を入力する場合は予測値だと明記し、実績値と同じ表に混ぜません。

LTVがCACを上回っていても、すぐに利益が出るとは限りません。売上ベースのLTVなら粗利率を掛け、返金・配送・サポート費と比較期間をそろえてください。Google Adsも、コンバージョン値にリピート購入や生涯価値を含める場合は、事業の目的に合う方法を選ぶよう説明しています。

入力の間違いずれる理由入れ直す数字
平均購入額に粗利を入れ、さらに粗利率を掛ける粗利を二重に差し引くから売上か粗利のどちらかに統一する
月間購入回数と年数を掛ける期間の単位がそろっていないから月間回数なら継続月数にする
全顧客の平均を広告媒体別のCACと比べる顧客群の条件が違うから同じ流入元・初回購入月で再集計する
休眠顧客を継続中として扱う継続期間を長く見積もるから休眠の判定日と扱いを記録する
顧客数0で平均を出す分母がないから対象期間または顧客群を確認する

最初に確認する1つ

まず、注文レポートを開き、初回購入月が同じ顧客だけに絞ってください。その顧客群の売上、注文回数、顧客数を控え、平均購入額と年間購入回数を作ってから、この計算機に入力します。次に顧客別の初回購入日・最終購入日を開き、継続年数の置き方をメモします。

最初に決めるのはLTVの金額ではなく、誰のLTVかです。顧客群が決まっていれば、LTVが変わったときに購入額・頻度・継続期間のどこが動いたかを同じ表で追えます。

一次情報

普遍的な内容なので、定期の見直し対象にしていません。