全体像
Web広告は、広告を出して終わりではありません。目的に合う配信面を選び、広告費と成果を同じ条件で記録し、次に変える場所を決める作業です。
Google 広告では、検索結果に出す検索キャンペーン、Webサイトやアプリに画像を出すディスプレイ キャンペーン、動画キャンペーン、複数の配信面を使う Performance Max などがあります。キャンペーンの種類で、届く相手と見るべき数字が変わります。
| 目的 | 最初に候補にする配信面 | 最初に見る数字 | 次に開く場所 |
|---|---|---|---|
| すでに探している人を獲得する | 検索キャンペーン | クリック、コンバージョン、費用 | キャンペーン → 検索語句 |
| 商品やサービスを広く知ってもらう | ディスプレイ・動画 | 表示回数、リーチ、視聴 | キャンペーン → 分割・セグメント |
| 購入や問い合わせを増やす | 検索・Performance Maxなど | コンバージョン、CPA、売上 | キャンペーン → コンバージョン |
| アプリのインストールや利用を増やす | アプリ キャンペーン | インストール、アプリ内行動 | キャンペーン → アプリ |
「クリックを増やす」と「売上を増やす」は同じ目的ではありません。目的が売上なら、クリックだけで停止せず、コンバージョンまで計測できる状態を先に作ります。
手順
次の順で、1キャンペーンずつ作成・確認します。広告の文面や予算を先に決めると、何を成果とする配信なのかが途中で曖昧になります。
| 手順 | 開く場所・操作 | 確認すること | 次の操作 |
|---|---|---|---|
| 1 | 事業の目標を1つ書く | 購入、問い合わせ、電話、来店など、判定できる行動になっている | その行動をコンバージョン アクションにする |
| 2 | Google 広告 → キャンペーン → + → 新しいキャンペーン | 目標と配信面が合っている | 検索・ディスプレイ・動画などの種類を選ぶ |
| 3 | キャンペーン設定 → ターゲティング、地域、期間 | 誰に、どこで、いつ配信するか | 対象外の地域・期間を除く |
| 4 | 設定 → 入札 → 入札戦略、予算 | クリックを集めるのか、成果を集めるのか | 目的に合う入札戦略と平均日予算を設定する |
| 5 | 広告とアセット | 広告の約束と遷移先の内容が一致している | 広告ごとに関連するページへつなぐ |
| 6 | ツール → コンバージョン | テストした行動が記録される | テスト後に配信を開始する |
予算は「使い切る額」ではなく、1日あたり平均で許容できる額として設定します。Google 広告のヘルプでは、平均日予算を月単位で考える場合は30.4を掛ける説明があります。たとえば平均日予算を1,000円に設定した場合、計算上の月の上限は30,400円です。実際の請求と配信状況は、キャンペーンの予算と請求画面で確認してください。
つまずきどころ
数字が悪いときに広告文だけを直すと、原因を外すことがあります。まず、どの段階で止まっているかを表で切り分けます。
| 症状 | まず見る列・レポート | 判定 | 次にする操作 |
|---|---|---|---|
| 表示回数が少ない | キャンペーンの表示回数、予算、ステータス | 配信条件が狭い、または予算・審査に問題がある | ステータスと地域・期間を開き、制限の表示を確認する |
| 表示はあるがクリックが少ない | 広告・アセットの表示回数とクリック | 表示された内容と検索・閲覧意図が合っていない可能性 | 広告の見出しと遷移先ページを並べて確認する |
| クリックはあるが成果がない | 検索語句、遷移先URL、コンバージョン | 入口とページの約束、または計測のどこかが切れている | 検索語句を開き、不要な語を除外し、テスト送信を確認する |
| 成果はあるが費用が高い | キャンペーン・広告グループの費用、CPA | 高い費用の配信先や検索語句が混ざっている | 期間とデバイスで分割し、費用と成果を比較する |
| 変更後に数字が急に動いた | 期間比較、デバイス、地域、検索語句 | 配信対象や設定の変更が影響した可能性 | 変更履歴と同じ期間のセグメントを開く |
検索キャンペーンでは「検索語句」レポートを開くと、実際に広告表示につながった検索語句と、その成果を確認できます。売っていないものを探す語句や成果につながらない語句があれば、除外キーワードの候補として記録します。
広告のクリック後に購入や問い合わせが起きていない場合、計測不良と本当の未成果を分けます。Google 広告のコンバージョン設定では、Webサイトの購入・登録・ボタン操作、電話、アプリ、オフライン成果などを別のコンバージョン アクションとして扱えます。まずテストした行動が広告管理画面に届いているかを確認します。
クリック数だけで配信の良し悪しを決めないでください。クリックが増えても、遷移先で成果が記録されなければ、売上や問い合わせが増えたとは判断できません。目的が成果なら、クリック・費用・コンバージョンを同じ期間で並べます。
最初にやる1つ
すでに広告を出しているなら、新しいキャンペーンを作る前に、直近のキャンペーン1つの「検索語句」または「広告」画面を開きます。表示回数・クリック・費用・コンバージョンが同じ期間で出る行を1つ選ぶと、次の操作が決まります。
| 順番 | 画面で押す場所 | 記録するもの | 判定後の操作 |
|---|---|---|---|
| 1 | Google 広告 → キャンペーン | 対象キャンペーンを1つ選ぶ | 期間を直近7日間などにそろえる |
| 2 | 「広告」または「検索語句」 | 表示回数、クリック、費用、コンバージョン | 数字が空欄なら列設定と計測を確認する |
| 3 | 行を1つクリック | どの広告・検索語句・遷移先だったか | 成果ありの行は内容を保存する |
| 4 | 成果なしの検索語句を選ぶ | 売っていない語句、意図が違う語句 | 除外キーワードの追加画面を開く |
| 5 | 成果ありの行の遷移先を開く | 広告の約束とページの見出し | 違っていれば広告かページのどちらかを修正する |
最初に押す場所は、Google 広告の「キャンペーン」です。そこで対象キャンペーンを1つ開き、「検索語句」または「広告」を選び、期間をそろえてください。成果の記録がない場合は、予算や広告文を変える前に「ツール」→「コンバージョン」でテストした行動の受信状態を確認します。